離婚後、一人では返済できない住宅ローン。消費者金融などからの借入も含めて任意売却と自己破産の組み合わせで清算。すべての借金からの解放に成功
この解決事例の要点
離婚後、一人で返済しなければならなくなったマンションの住宅ローン。厳しい生活状況の中、消費者金融やクレジット会社などからの借入が500万円にもなり、住宅ローン滞納の代位弁済通知書を受け取った時期にご相談へいらっしゃいました。個人再生(住宅ローン特則)も解決手段の一つでしたが、「借金はもうしたくない」というご本人の強いご希望があり、任意売却 + 自己破産の組み合わせですべてを清算。借金から解放されて、穏やかな生活を取り戻されました。
ご相談者について
ご相談者 | 山田博文さん(仮名) / 当時 45歳 / 男性 |
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お住まい | 京都府京都市伏見区 |
物件 | マンション |
ご職業 | 飲食店勤務 |
ご家族構成 | 独身 |
残債務 | 1,800万円(住宅ローン) |
ローン債権者 | みずほ銀行(みずほ信用保証) |
ご相談の時期
山田さんがご相談にいらっしゃったのは、住宅ローンの滞納が3回を越し、銀行から代位弁済通知書を受け取った時期でした。これまで簡易なハガキの督促状だったものが、急にかしこまった文体の手紙に変わり、不安になって当社にお問い合わせいただきました。
ご相談内容
住宅ローンの支払いが困難になってしまった背景には、離婚がありました。
夫婦二人の収入で住宅ローンを返済されていたそうですが、離婚によって山田さんお一人の負担となってしまったのです。山田さんの手取り収入が23万円のところ、住宅ローンとマンション管理費で毎月の返済額は11万円でした。厳しい生活状況の中、消費者金融やクレジット会社などから借入をされ、離婚から5年経っていた当時、住宅ローン以外の借金が500万円にまで膨らんでいました。当然のようにその返済は滞り、毎日のように督促の電話がかかってきていました。そのため、仕事には身が入らず、一刻も早くこの負のスパイラルから抜け出したい、すべての借金から解放され普通の生活に戻りたい、というご相談でした。
ご相談者の希望
- 自己破産をして全ての借金から解放されたい
- 必要以上に広い自宅から出たい
- 転居費用を捻出して欲しい
解決のための行動と結果
山田さんの場合、自宅を売却することなく、住宅ローン以外の借金を整理できる個人再生(住宅ローン特則)も解決手段の一つとして考えられました。しかし、「借金はもうしたくない」というご本人の強い希望もあり、自己破産をする方向で任意売却の検討を行いました。
競売の申立てがされる一歩手前の相談だったこともあり、住宅ローンの債権者であるみずほ信用保証は、任意売却の活動期間として競売の申立てを待ってくれました。山田さんにとって、少しでも良い条件で購入してくれる方を探すのに十分な時間が与えられたおかげで、引っ越し費用などの生活準備金も受け取れる形で任意売却に成功しました。
次に、自己破産の申立てです。裁判官との審尋はスムーズに行われ、申立てから4ヶ月後、無事、裁判所から免責許可決定がおりました。
現在、山田さんは京都市内のワンルームで一人暮らしをされており、すべての借金から解放され、穏やかな生活を送られています。